マサル的クルマ考③「ランボルギーニ」

昨年7月、「駐車場を借りたい」という1本の電話がありました。空き駐車場を求めるお客様からの電話はよくあることなので、

特に気にも留めませんでしたが、条件として「ガレージのある駐車場で、電源コンセントのあるところ」という前提でした。

そのような駐車場は数が限られており、探索するだけでも時間が掛かりそうでしたが、知り合いに

事務所を改装したばかりの方がいて、ガレージもお持ちだったことを思い出し、打診をしたところOKを頂きました。

その後、借主様と詳細を詰めるにあたり、車種を確認する必要がありました。

先ほどの借受条件があったので、私自身「クラッシックカー(ビンテージ)」みたいなもの、を想像していました。

蓋を開けてみると、言いづらそうなお客様の口から「ランボルギーニ」という名前が出てきました。

「え、あのランボルギーニ?」。聞いただけで高級スポーツ車とわかるそのブランド。

まさか、山口に乗ってる人がいるだけで、とても不思議な感じがしました。

お客様のお話では、新車を購入したものの、専用のガレージが間に合わず、それができるまでの仮保管場所としての

ご利用との事でした。入庫は登録の関係で8月中旬から下旬との事でした。


私たちの世代では「ランボルギーニカウンタックLP400」という車があまりにも有名でした。

近未来的なデザイン、特に前に跳ね上げるドア(シザーズドア)が代名詞となって、

とても憧れる名車の一つでした。※今でもこのドアは変わっていません。


ちなみに今のランボルギーニは

1.ランボルギーニ ウラカン       3000万円

2.ランボルギーニ アヴェンタドール  4500万円  

この2つが代表的な車種となっています。

お客様のお車は「アヴェンタドール」でした。この車、

車両価格はまさに「家が建つ」ほどのもの。※ウラカンでも十分建ちます。

庶民(私も含め)には到底理解できないものとなっています。


さてさて、貸主様にもご了解を頂き、いよいよ入庫の日が来ました。

当日は、お客様が広島で引渡しを受け、その足で山陽道に乗り、山口へ向かわれました。

私は山口市内某所でお客様をお待ちし、駐車場へご案内する手はずとなっていました。

お客様からは途中、携帯へ通過場所の連絡が入り、特に問題なく山口へ入られるご様子。

そうこうする内に、ついにその車が目の前に現れました。

重低音で奥深いエンジン音と燃料とエンジンが発する独特なニオイがあたりを包みます。

生まれて初めて「生」を目にする衝撃!なにか見てはいけないものを見て、早くガレージに

ご案内しないと大変な気がしました。

無事入庫が完了し、「ランボルギーニ」はガレージの中に消えていきました。

お客様はそれから、先月の退去まで1回も出庫することなく、留め置かれておられました。

因みにコンセントはバッテリー上がりを防ぐために常につなげておく必要があったとの事。

通常の不動産取引では、このような感動と衝撃を受けることがほとんどないので、

本当にいい経験をさせ頂きました。ありがとうございました。