日経平均株価が堅調だ。よもやこのコロナ禍、30,000円の大台に乗るとは・・・。
株価は、「企業業績と将来性の反映」でもある。にしては、高すぎる。というわけで、
この要因以外に株価高騰の原因を探る。
1.日銀の金融緩和政策による株の買い入れ。
現在、上場企業の大株主は「日銀」という事実。
※買い入れ総額約45兆円:JIJICOM
2.GPIF(公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人)
による買い入れ。こちらも約45兆円※JIJICOM
この2機関による買い入れで約90兆円。これは、日経株価総額(時価:東証1部)713兆円の
実に12.6%を占める。日銀に関しては、毎年買い上げ額が膨らんでいる。※nikkei com
つまり「官製相場」によるバブル株価の一面がある。そして、もう一つ考えられるのが、
金利の上昇だ。
日本はマイナス金利政策のため、相場に大きな影響はない。
日本の株価に直接影響すると言われているのが、日本よりも金利の高い
アメリカの10年物国債の金利である。
昨年まで、0.5%~0.8%の間を行き来していたのが、今年に入り
1.0%を超え、今日(3/4)は、1.47%である。
日本の株を買っているのは、何も上記の2機関だけではなく、機関投資家や
個人、外国人投資家などからなる。特に外国人投資家(ファンド中心)は金額が大きい。
では、なぜアメリカの金利が日本株に影響するかというと、まず、アメリカの金利が上がれば、
アメリカの株が下がる(お金はリスクが低く、稼げる方に流れる)。
日本の株もつられて下がる(外国人投資家が同じ動きをする)。
そして、為替は債券をドルで購入するわけで、円安に向かう。
ぜひ、アメリカ10年物国債の金利を注意深く見ていて欲しい。 (マサル)