2020年3月アーカイブ

「コロナショック」に思う②

新型感染症、所謂「コロナショック」で、大変な被害を被っている業界は多い。

思いつくだけでも、旅行、飲食、製造、生花、貸衣装、住設、リフォームetc。

昨日のニュースでは、「外国人実習生」にもその影響は及んでいるとか。

我々、不動産業界はどうか。

弊社では、売買に関しては特に影響はなく、コンスタントに物件は(売土地中心だが)はけている。

一般用賃貸はほとんどしていないので、よくわからないが知り合いの業者に聞けば「昨年並み」との事。

つまり現時点では大きな影響が出ていないように見受けられる。

これは、リーマンショックの時と大きな違いがある。

因みにリーマンショックのあった08年に倒産した上場企業(33社)のうち、

主な不動産会社および不動産関連企業は以下のようになる

(社名)             (負債額)  (業種)

アーバンコーポレーション 2558億円  不動産
モリモト            1615億円   不動産
ニューシティレジデンス   1124億円     J-REIT
ゼファー             949億円     不動産
ダイナシティ          521億円   不動産
Human21            464億円
   不動産
レイコフ             426億円   不動産

すべては書ききれないので割愛するが、倒産企業のうち、不動産・建設関連だけで、

実に7割を超えている。

つまり、リーマンショックは「金融危機」であって、影響を受ける業界・業種が限定的であった(倒産金額は別にして)

のに比べ、コロナショックはほぼ全業種に影響が及んでいる。そこが"恐ろしい"ところだと感じる。




「コロナショック」に思う

1月に中国・武漢で発生した「新型コロナウイルス感染症」。ここ2ヶ月の間に、この感染症は世界に広がった。

「人・モノ・お金」の動きが制限され、影響は実に多業種へ及ぶ。結果、金融市場はその影響をもろに受け、

ニューヨークをはじめ、各国の市場は軒並み「リーマンショック」以来の下げを記録している。※"バブル崩壊"以来との指摘もある。

株だけではなく、原油も大幅に値下がりしている。この中、注目されているのが「国債」が買われている事実。

本来、このような世界的な危機が起こった時、安全資産である「円」が買われるのが普通だった。

今回は、円が売られている。なぜか?これは、アメリカで国債が買われているからだ。

平均株価は、現在、17,431円(13日終値)である。私は、所有する株を5年前にすべて売却した。

その時の株価が20,000円だった。今株をしている人は、相当数「含み損」を抱えているだろう。

「コロナショック」の影響は、金融市場だけではない、スポーツも教育も、そして経済全体に波及している。

東京オリンピックも「中止」or「延期」など、予期しない事態へ進んできている。3兆円も使って、もし「中止」なら、

その影響は「家計」にも及ぶことになろう。

早く、世界のどこかで、この厄介なウイルスを退治できる特効薬が開発されないかと想うばかりだ。

出来れば、日本がその役目を担うことで、いち早くこの暗闇から抜け出せるのだが・・・。